子どもの咳
1.ひとつ出る咳をひとつで我慢する
咳は一度出始めると止めるのが大変です。
そのため咳の出る回数を少しでも我慢し、減らしていくことが回復に結びつきます。
2.鼻で呼吸をする
気管支に入る空気の道を、鼻呼吸することで緩和するため、口で呼吸することを控えて下さい。
3.部屋の空気をきれいに保つ
たばこ・ほこりのある空気を吸わない。
たばこはのどに対してよくありません。また、ほこりや刺激のあるにおいも、咳を誘発するので気をつけましょう。
4.部屋の湿度に気をつける
乾燥した空気は気道の粘膜を刺激します。
部屋の湿度は60%~70%にしましょう。
加湿器を使用するか、濡れたタオルを部屋に干してもよいでしょう。
5.水分は温かいものを飲む
一気に飲まず、少しずつ飲みましょう。
6.胸をあたためる
胸のあたりをホカロンであたためましょう。
咳で寝られない時は上半身を少し高くし、横向きで寝ると楽になります。
外出時・就寝時はマスクをすることで、のどが湿って咳が和らぎます。
咳が出やすくなるので、大声を出すことは控えましょう。
子どもの喘息
特徴
- せきが8週間以上続く
- 夜間から朝方にかけてせきが出る。 電話で話していると発作が起こる場合もある。
- 季節性がある
患者さんが増えるのはスギ花粉が飛び始める春、梅雨、風邪をひきやすくなる冬、気温の変化が激しい季節の変わり目とされています。 - アレルギーの原因物質によって起こることが多い
ハウスダスト、ダニ、花粉、ペットの毛などの物質にアレルギー反応を起こす人が多い。 - 「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」という喘鳴がない
- たんは伴わない
- 市販の咳止めの薬では止まらない
- 気管支拡張薬を服用すると1週間で症状が改善することも
- 炎症が治るには数ヶ月以上の治療が必要
原因
気道のアレルギー性の炎症とされています
治療
- 気管支拡張薬
- 抗アレルギー剤
- 吸入ステロイド薬
予後
軽症の場合
2~3週間のお薬の服用で症状が治まります。
重症の場合
4~6週間かかることも
せき喘息の患者さんのうち約3割はぜんそくに移行するとされています。
日常生活の注意
- ホコリやペットの毛など、アレルギー症状を引き起こす原因は避ける
- マスクを使用する
- ストレスを避ける
- たばこは厳禁。飲酒も控える